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☆  あい らぶ    LAB   ☆

☆ あい らぶ LAB ☆




    11月14日金曜日


      明け方2時間ほど、ゴンタは熟睡した。
      寝ている間もオナラが出る。音アリ音ナシ両方とも。臭い・・・・。
      でもオナラが出るのはよい兆候なのではないかと思ったりもする。

      朝になり、ゴンタのお腹が若干腫れているような気がして
      7時前に獣医宅に電話。すぐに病院へ連れて行く。
      よく眠れたせいかこのときは喜んで車に乗ってくれた。
      ただし、乗り降りは自分では出来ないほど弱っている。


      病院にて。
      体温正常。検便。軟便ではあるが昨日よりはウンが固まり始めたようだ。
      腹触診。腹水の可能性。
      注射器で取ってみるとわずかに血液混じりの腹水が取れた。
      腹水に便が混ざっていないことから、腸が破れている訳ではないとのこと。
      腹水も異常というほどの量ではないのでそれ以上は取らず。
      水が飲めないことによる水分不足のため、それ以上腹水を取ると
      かえって危険となるため、自然に水が戻っていくのを待つことにする。
      腸閉塞の可能性はないだろうと獣医が言った。
      抗生剤、整腸剤の種類を変えてもらう。


      病院の帰り道。
      会社の裏側、いつもの慣れた道でお散歩する。
      色の濃い尿が出る。
      便は最初2~3滴赤い血だったが、2度目のウンで
      何とか形のある細い便が3本。計12センチほどが出た。
      色は赤みを帯びた黒。でも下痢便ではないことがとても嬉しかった。
      回復の兆しかも。
      ゴンタのウンを見てこんなに嬉しかったことはいまだかつてない。


      カステラに薬を埋め込んで与える。薬は計7つある。
      3個目まではなんとか騙されて薬ごとカステラを食べてくれた。
      4個目にはペッと吐き出す。それ以上はどうしても無理だった。
      牛乳はかなり飲む。「もっともっとくれぇ」と言うが適量でやめておく。


      1時間半後、吐く。下痢便も。
      その後、鶏肉ダンゴ、ホットケーキ、牛乳など好きそうなものを見せるが
      何も受け付けない。
      しばらくはダイニングテーブルの下でごろごろしている。
      時々部屋の中を歩き回ったり、猫の動きを目で追ったり。
      ある意味では、まったりと、楽しそうにも見える。


      午後13時30分過ぎからわずかに、吐き気。
      何も吐かないが何度も軽く、おえっおえっ、とやる。
      吐いたらすぐに連れてきて下さいと言われているので気をつける。

      うろうろし始めたのでトイレに誘導するが出ないと言う。
      寝室に戻りいつもの場所で横になって寝る。
      よく寝ている。


      14時53分。かすかに痙攣らしい動き。
      手足がバタつき、頬の肉が動く。夢の中で走っているのか。
      そんな風にも見える。
      腹部の肉が大きく波打ったので思わず「ゴンちゃんっ!」と叫ぶと、
      夢から覚めたような顔をして起きた。
      夢だったのか痙攣だったのかよくわからない。

      頭を起こすと、おえっおえっ、ふぁっふぁっ、みたいに吐きそうな感じ。
      でも吐かない。また眠る。
      まぶたの具合が悪いのか左目だけ半目。
      小さい頃から左目だけちょっと開き気味だったけど。


      15時30分
      また夢なのか、具合が悪いのか、半目のまま唇が震える。
      手を握ったくらいでは目を覚まさないので、「ゴンちゃんっ!」と
      言って体を揺すってやると、目を覚ます。
      口が渇くのだろう、ぱくぱくさせている。ヨダレが出る。
      無理矢理水を飲ませることが出来ないので
      多少嫌がるが水で口の中を湿らせてやる。
      飲ませる水の温度には関係なさそうだ。
      冷たいから飲めないのではなく、温かくても飲めない。
      どれほどの歯の痛みだろう。可哀想だ。


      時々寝ぼけたように突然起き上がり、風呂場へと歩き出す。
      何がしたいのかわからないが、お風呂場の床に腹ばいになって嬉しそうな顔をする。
      水が飲みたいのか、シャンプーしてほしいのか。
      他の部屋にいるときに「ハウス」と言うとすぐに風呂場に行く。
      一番のお気に入りなのだろう。

      シャワーの水を出してやると喜ぶ。
      四肢・お尻・お腹を洗ってやる。満足そうだ。
      こんなことくらいお安いご用だ。してほしいことは何でも言ってほしい。
      私はゴンタの為なら何でもしてあげるよ。

      午後5時過ぎ。ダーリン帰宅。
      ぶどうパンを牛乳に浸して一口ずつ食べさせる。
      約1個分食べてくれた。それだけで嬉しい。鶏肉の茹で汁も少し飲む。
      白いご飯も2口。いずれにしても食べづらそうだし、水は飲めない。
      お願い、吐かないで・・・。

      トイレに誘導するがまったくする気配がない。階段を下りようとする。
      お散歩に行きたいのだろうか。
      この頃には自分で階段を昇り降りする体力はなくなっているので
      勝手に降りさせないように気をつける。

      少しして近所へ散歩に出かける。嬉しそうだ。尻尾を振っている。
      かなり濃いオシッコ。ウンもしたそうだが、10滴ほど血便が出るのみ。
      食べていないから出ないだけなのか、出すだけの体力がないのか。


      家に戻る。
      その後も何度か風呂場に行き、満足そうに床で寝そべっている。
      寝室に戻り、また寝る。すぐに起きてしまう。
      眠いのだが眠れない、そんな感じ。頭を上げたままジッとしている。
      痛みと闘っているのだろうか。
      それならもう少し痛そうな顔をしてもいいんだよ。

      一度、にゃあこがゴンタのすぐ近くまで近づき、手を出す。
      反射的にゴンタが立ち上がる。吠えたりする訳でもなく
      にゃあことケンカするつもりもなさそう。仏のような顔をしている。

      これまた長い時間ウンチをしていない。下痢が止まったのは嬉しいが
      いったいどういうことか。
      時折ゴンタのお腹がきゅるきゅるきゅると鳴る。
      これは下痢の音か、それとも空腹か。
      いずれにしても便意はなさそうだ。

      ひと眠りして目が覚めるといつも嬉しそうに尻尾を振って見せてくれる。
      一番大きな肥満細胞腫がこころもち小さくなったような気がする。
      と言うよりも硬さがなくなりやわらかいプニュプニュした感じになってきた。

      以前と同じく、肛門付近は荒れて痛そうだ。肛門周辺は少し腫れぼったい。
      排便の後、清浄剤(人間用泡サニーナ)やわんこ用清拭剤を含ませた
      ティッシュで優しく押さえてやると気持ち良さそうだ。

      午後8時。
      牛モモ肉の薄切り1枚 7センチ×20センチ程 焼いて与える。完食。
      それでも食べづらそうだ。
      牛乳50cc足らず。それも喜んで飲んでいるふうではない。つらそう。
      薬は全く受け付けず。もう無理に飲ませることはしない。
      どうか、お願い。これも吐かないで。なんとか栄養を摂って欲しい。

      食後はまたひたすら寝る。
      嘔吐するわけではないがグホッグホッとえづく。

      午後9時
      だるそうにずっと寝ている。


      午後10時25分
      ゲホゲホの回数が増える。一晩中オエオエッとやっているが結局一度も
      吐くことはなかった。

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